地方では、墓地の草刈りや墓石の清掃、寺院境内の整備、護持会の行事などを、檀家や地域住民が共同で担っているところがあります。こうした仕組みは、地域に一定数の住民が暮らし、親から子へ役割が引き継がれ、複数の世帯で作業を分担できることを前提として成り立ってきました。しかし、人口減少と高齢化が進む地域では、今後も同じ仕組みを維持できるとは限りません。
問題は、墓や寺院を残すべきか、それともなくすべきかという二者択一ではありません。人口と世帯構造が変化したとき、現在の維持管理方式が物理的、経済的、制度的に成立するのかという問題です。墓を大切にしたいという気持ちが変わらなくても、管理する人が減り、必要な作業量や維持費があまり減らなければ、従来の仕組みを続けることは難しくなる可能性があります。
ただし、人口減少が進めば必ず墓地や寺院を維持できなくなるというわけでもありません。親族が遠隔地に住んでいても管理費を負担できる場合や、共同管理、機械化、業者委託などによって必要な労働力を確保できる場合もあります。重要なのは、人口減少という事実だけから結論を出すのではなく、地域の実態と維持管理の条件を分けて検証することです。
本稿では、2026年10月時点で確認できる人口推計、世帯推計、墓地行政の調査結果、法律制度を踏まえ、2050年代半ばまでの約30年間に、家の墓、菩提寺、護持会の維持管理がどのような課題に直面する可能性があるのかを考えます。
最初に結論
人口減少地域では、「家ごとに墓を持ち、子孫が管理し、檀家や地域住民が共同作業で墓地と寺院を支える」という仕組みについて、今後30年間そのまま継続できることを無条件に前提としない方が合理的です。これは従来の墓制や寺院制度を否定するものではなく、人口構造が変化する社会において、その仕組みの維持可能性を検証する必要があるという意味です。
国立社会保障・人口問題研究所が2024年に公表した都道府県別世帯推計によると、2050年に向けて単独世帯の割合は全都道府県で上昇すると見込まれています。2050年には21県で世帯主が65歳以上の世帯が全世帯の50%を超え、32道府県では65歳以上の単独世帯が全世帯の20%を超えると推計されています。こうした変化は、墓地管理に関わる家族や地域住民の構成が、現在とは大きく異なる可能性を示しています。
もっとも、高齢単独世帯が増えることと、墓の承継者がいなくなることは同じではありません。単独世帯にも別居する子や親族が存在する場合があり、承継者が遠方に住んでいても墓を維持できることがあります。したがって、世帯推計だけから将来の無縁墓の割合や寺院の存続率を算出することはできません。
今後必要なのは、墓、遺骨、追悼、寺院運営、地域共同作業を、それぞれ異なる機能として捉え直すことです。そのうえで、何を残す必要があり、どの作業を続け、どの作業を減らせるのかを検討することが、人口減少社会に対応した現実的な方向と考えられます。
1.30年後には人口だけでなく世帯構造も変わる
国立社会保障・人口問題研究所の2023年地域別将来推計人口は、2020年の国勢調査を基準として、市区町村別の人口を2050年まで推計しています。また、2024年に公表された都道府県別世帯推計では、人口の増減だけでなく、単独世帯、高齢者世帯などの構成変化も示されています。
これらの推計から重要なのは、単に地域人口が減るということではありません。世帯規模の縮小、高齢単独世帯の増加、親族構成の変化などによって、墓を管理する家族の条件も変化する可能性があるということです。
例えば、現在80歳の親が墓を管理し、55歳の子が草刈りを手伝い、孫世代も盆や彼岸に帰省している家庭があったとしても、その関係が30年後まで同じ形で続く保証はありません。現在55歳の子は30年後には85歳となり、墓地管理の中心を担うことが難しくなる場合もあります。孫世代が地域外で生活していれば、従来と同じ頻度で共同作業に参加することも容易ではないでしょう。
ただし、地域外への転出が必ず墓地管理の放棄につながるわけではありません。遠隔地から管理費を支払う、親族間で役割を分担する、業者へ委託するといった対応は可能です。そのため、人口減少、高齢化、小世帯化、親族数の変化に加えて、地域外居住者による支援や管理方法の変化も考慮する必要があります。
なお、現在から30年後は2056年ですが、ここで利用する主要な公的地域人口・世帯推計の対象期間は2050年までです。2051年から2056年について同じ傾向が続く可能性は考えられるものの、2050年の推計値をそのまま2056年の確定的な予測として扱うことはできません。
2.墓の維持管理は墓参りだけではない
墓を維持するためには、墓参り以外にも多くの作業が必要です。個々の墓所では、墓石の清掃、除草、落ち葉の処理、樹木管理、墓石や外柵の補修、管理費の支払い、墓地使用者の名義承継、寺院や管理者との連絡などが発生します。また、墓地全体では通路や共用部分の清掃、排水設備の点検、樹木の剪定、施設の補修といった管理業務が必要になる場合があります。
寺院墓地では、これらに加えて、寺院の宗教活動や施設維持に関係する費用と労働が必要になることがあります。檀家による境内清掃や共同作業、建物修繕への協力、護持会費の負担などは、その代表的な例です。ただし、作業内容や負担方法は寺院によって異なり、すべての寺院墓地で同じ仕組みが存在するわけではありません。
護持会とは、一般に寺院や墓地の維持、宗教活動の支援などを目的として檀家等が組織する団体を指します。しかし、護持会という名称や組織形態、加入条件、会費、作業義務について、全国共通の制度が定められているわけではありません。寺院や宗派、地域の慣習によって運営方法が異なるため、個別の規約や契約関係を確認する必要があります。
文化庁の宗教統計によると、2024年12月31日時点の仏教系宗教法人は全国で76,657法人です。ただし、この数字は墓地を保有する寺院数や護持会の組織数を直接表すものではありません。また、宗教法人の数だけから、墓地管理の作業量や寺院の財務状況を推計することもできません。
したがって、墓地問題を考える際には、家族による個別墓の管理、墓地全体の管理、寺院の維持運営という異なる負担を区別する必要があります。これらが一体となっている地域ほど、人口構造の変化によって複数の問題が同時に発生する可能性があります。
3.管理する人が減れば、一人当たりの負担は増えるのか
この問題を数量的に考える場合、最も基本となるのは、必要な作業量と実際に作業できる人数の関係です。墓地全体で必要な年間作業時間が変わらないと仮定すれば、一人当たりの年間作業時間は、墓地全体の年間必要作業時間を実際の参加人数で割った値になります。
例えば、ある墓地で年間100時間の共同作業が必要だとします。50人で均等に分担すれば、一人当たりの年間負担は2時間ですが、参加者が25人に減少すると4時間になります。必要作業時間が一定という条件では、参加人数が半減すると一人当たりの平均作業負担は2倍になる計算です。
ただし、これは将来の実態を予測した数字ではなく、労働力と作業量の関係を説明するための仮定です。現実には、参加者によって作業能力や参加可能時間が異なり、墓地の面積や設備の状態、季節によって必要な作業量も変化します。高齢者であっても十分に作業できる人がいる一方、現役世代でも仕事や介護などの事情によって参加できない人がいます。
また、機械化や防草対策などで年間作業時間を100時間から60時間へ40%削減できれば、参加者が25人に減少しても、一人当たりの年間負担は2.4時間となります。当初の2時間より負担は増えますが、何も改善せず4時間となる場合より増加を抑えられます。
この計算から分かるのは、人口減少が直ちに管理不能を意味するわけではなく、必要な作業量をどこまで減らせるかによって将来の負担が変わるということです。人口を増やすことが難しい地域では、管理のために必要な労働時間を減らすという方法も重要になります。
4.人口が減っても既存の墓は同じ速度では減らない
墓地管理には、人口減少と管理対象の減少が必ずしも一致しないという特徴があります。地域人口が減少しても、過去に建てられた墓石や墓地の通路、石垣、排水設備などが直ちに減少するわけではありません。使用者が亡くなったり、地域外へ転出したりしても、墓所はそのまま残ることがあります。
このため、管理する住民が減少する一方で、管理対象となる墓地区画や共用施設があまり減らなければ、残された利用者や管理者の負担が相対的に増加する可能性があります。特に、利用されていない区画が増えても墓地全体の通路や排水設備を維持しなければならない場合、利用者数の減少に応じて費用を削減することは容易ではありません。
もっとも、人口減少と墓地需要の関係は単純ではありません。高齢人口の構成や死亡数によっては、地域人口が減少する期間にも新たな納骨需要が一定程度存在する可能性があります。また、区画の返還や再利用、合葬墓への移行などによって、管理対象を段階的に集約できる場合もあります。
一般住宅であれば、所有者が空き家を売却したり解体したりする選択肢がありますが、墓の場合は埋蔵されている遺骨、墓地使用権、墓石の所有権、祭祀承継、改葬手続きなどが関係します。墓地は通常の住宅と同じ方法で処分できるものではなく、誰も管理しなくなったからといって直ちに撤去できるわけではありません。
墓地、埋葬等に関する法律では、遺骨を別の墓地や納骨堂などへ移す改葬について、市町村長の許可が必要とされています。無縁墳墓の改葬にも所定の手続きが必要であり、縁故者などに申し出を求める官報公告や現地での掲示などが定められています。
さらに、厚生労働省は2025年12月8日、無縁改葬後の墓石等の取扱いについて考え方を整理しています。遺骨の改葬に関する行政上の手続きと、墓石等の所有権その他の私法上の権利関係は別の問題であり、改葬の許可を受けたことだけで墓石を自由に処分できるわけではありません。墓地使用権が適法に消滅していることや、墓石等に関する権利関係を確認することが必要になります。
このように、墓地管理を縮小する場合にも法律上の手続きと費用が必要です。したがって、管理できなくなってから初めて対策を考えるより、承継者や連絡先の確認、墓地使用条件の整理などを事前に進めておく方が合理的です。
5.無縁墓はすでに行政上の課題になっている
無縁墓の問題は、30年後になって突然発生するものではありません。総務省が2023年9月に公表した墓地行政に関する調査では、公営墓地・納骨堂を有する765市町村のうち、445市町村が無縁墳墓等が存在すると回答しています。割合にすると58.2%であり、公営墓地を管理する自治体の間で、すでに無縁墳墓が広く課題となっていることが分かります。
ただし、この58.2%という数字の解釈には注意が必要です。これは無縁墳墓等が存在すると回答した市町村の割合であり、全国の墓の58.2%が無縁墓であるという意味ではありません。また、調査には無縁墳墓等の疑いがあるものも含まれており、全国すべての墓地を対象として個々の区画を調査したものでもありません。
したがって、この数字をそのまま将来の無縁墓発生率として使用することはできません。それでも、墓地使用者の死亡、承継者との連絡困難、管理料の滞納、墓地の管理不全などが、自治体にとって現実的な行政課題となっていることを示す資料として重要です。
厚生労働省も2025年3月31日、墓地使用者以外の縁故者情報を事前に把握する取組について、自治体などの事例調査結果を周知しています。墓地使用者が亡くなってから次の管理者を探すのではなく、使用者が存命中から連絡可能な親族などの情報を確認しておくことが、無縁墳墓の発生予防につながると考えられています。
ただし、縁故者を確認できることと、その人が法律上の承継者になること、あるいは管理を引き受けることは同じではありません。連絡先の把握、祭祀承継者の確認、管理意思の確認、墓地使用権の承継手続きは、それぞれ区別する必要があります。
民法第897条では、系譜、祭具、墳墓の所有権について、通常の相続とは異なる祭祀承継の規定が設けられています。このため、子どもがいないことや法定相続人が少ないことだけで、直ちに墓の承継が不可能になるとは限りません。実際の墓地使用権の承継には墓地の規則や契約関係も関わるため、家族関係だけでなく制度上の条件を確認することが必要です。
無縁墓対策は、各家庭の責任だけに任せればよいという問題ではありません。一方で、民営墓地の管理責任を自治体が一律に引き受ける仕組みでもありません。墓地経営者、使用者、祭祀承継者、行政のそれぞれの権限と責任を整理しながら、事前の対応を進めることが求められます。
6.改葬件数の増加をどう評価するか
厚生労働省の衛生行政報告例では、全国の改葬件数が毎年集計されています。2023年度の改葬件数は166,886件で、2024年度も17万件台に達しています。長期的に見れば改葬件数は増加しており、墓地の利用や遺骨の管理方法について、従来と異なる選択が広がっていることを考える材料になります。
ただし、改葬件数の増加を、そのまま墓じまいによって撤去された墓石の数とみなすことはできません。改葬には、遠方の墓から自宅近くの墓へ移す場合、寺院墓地から別の墓地へ移す場合、個別墓から合葬墓へ移す場合、納骨堂へ移す場合などが含まれます。また、改葬件数は墓石の撤去基数や護持会から脱退した世帯数を直接表す統計ではありません。
したがって、改葬件数が増えているという事実だけから、国民の宗教意識が変化した、墓そのものが不要になった、あるいは菩提寺との関係を解消する人が同じ割合で増えたと断定することはできません。改葬の理由や移転先の形態、墓地使用契約の終了状況などを把握しなければ、その背景を正確に分析することは難しいからです。
一方で、改葬という選択肢が実際に利用されていることは重要です。従来の墓を維持することだけが唯一の方法ではなく、生活環境や親族構成に合わせて管理方法を変更する制度的な経路が存在していることを示しているからです。
今後の墓地政策や地域の検討では、改葬件数の増減だけでなく、どのような管理形態への移行が選ばれているのか、その費用や手続き、移行後の管理体制がどのようになっているのかを調べる必要があります。
7.問題は墓そのものよりも管理方式にある
墓地や寺院の維持を考える際には、現在一体となっている機能を分けて検討することが重要です。大きく分ければ、遺骨をどこに納めるか、故人をどのように追悼するか、墓地を誰が維持するか、寺院を誰が支えるかという四つの問題があります。
遺骨の管理方法には、個別墓、合葬墓、納骨堂、樹木葬などがあります。ただし、樹木葬は管理形態や埋蔵方法が施設によって異なり、必ずしも承継者を必要としない方式とは限りません。また、遺骨の取扱いについては、墓地埋葬法などの法令と施設ごとの利用条件を確認する必要があります。
故人への追悼には、墓参り、法要、家庭での供養、寺院での宗教儀礼など、さまざまな方法があります。墓地の維持管理方法を変更することと、故人を追悼する気持ちや宗教的な営みをやめることは、必ずしも同じではありません。
墓地の管理については、家族、寺院、墓地経営者、管理業者などが、それぞれ異なる役割を担うことができます。ただし、行政が関与する場合も含め、誰が管理責任を負うかは墓地の経営主体や契約関係によって異なります。
寺院の維持運営についても、檀家からの会費や寄付、宗教活動に伴う収入、施設管理に関する収入などを区別する必要があります。墓地管理費と寺院の宗教活動を支える費用は、実際には一体的に扱われている場合がありますが、制度や会計上の取扱いは個々の寺院で異なります。
先祖を大切にすることと、子孫が毎年墓地の草刈りを行うことは、必ずしも不可分ではありません。また、寺院の宗教活動を支えることと、高齢住民が無償労働によって境内を整備し続けることも、必ずしも同じではありません。守りたいものと、そのために必要な作業を分けて検討することが、将来の制度設計では重要になります。
8.「若い人に引き継ぐ」という考え方の限界
地域の共同作業では、高齢者ができなくなった仕事を若い世代が引き継ぐという考え方があります。地域に十分な現役世代が存在し、世代交代によって参加者数が維持される場合には、この仕組みが成立することもあります。しかし、若年人口や生産年齢人口そのものが減少する地域では、同じ方法で作業を継続できるかを検証する必要があります。
例えば、ある地域に高齢世代80人、若年・中年世代40人がいて、30年後にそれぞれ50人、15人になったと仮定します。この数字は実際の地域推計ではなく説明のための例ですが、若年・中年世代が大幅に減少すると、従来の作業を次の世代へ引き継ぐだけでは対応が難しくなる可能性を示しています。
さらに、地域住民が担っているのは墓地管理だけではありません。自治会活動、道路や水路の清掃、神社や祭礼の維持、消防団活動、地域行事など、複数の役割が同じ住民に集中する場合があります。家庭内でも仕事、子育て、親の介護などの負担があり、地域共同作業に使える時間が限られることがあります。
そのため、共同作業の参加者が減少したことを、単純に若い世代の地域への関心が低下した結果として説明するのは適切ではありません。参加意思があっても、時間的、身体的、経済的な制約によって参加できない場合があるからです。
今後の地域運営では、何人の若者がいるかという人口の数だけでなく、住民一人が何種類の地域維持作業を担い、それぞれに年間どれほどの時間を費やしているのかを把握する必要があります。複数の組織が同じ住民の労働力に依存している場合、個々の組織では成立しているように見えても、地域全体では負担が過大になっている可能性があります。
9.これからは人を増やすことだけでなく作業を減らすことを考える
人口減少地域では、必要な作業量を従来どおりに維持したまま、参加者を増やそうとする方法には限界があります。地域内の人口が減少している場合、新たな参加者を確保すること自体が難しくなるためです。そこで、参加人数の確保と並行して、そもそも必要な作業量を減らせないかを検討することが合理的です。
例えば、年4回実施している共同作業を年2回に集約する、全面的な人力除草を防草対策と必要部分の除草に切り替える、個々の家庭が別々に管理している作業を墓地全体で一括管理する、といった方法が考えられます。また、作業に参加できない人が一定の管理費を負担し、その費用で必要な作業を外注する仕組みも選択肢になります。
ただし、作業回数を減らせば必ず管理費が減少するわけではありません。除草回数の削減によって雑草や樹木の管理状態が悪化すれば、後年の作業負担が増える可能性があります。また、防草対策や機械化には初期費用、設備更新費、維持管理費が必要です。
したがって、省力化の有効性は、導入費用と削減できる労働時間、管理品質、安全性、長期的な維持費を比較して判断する必要があります。短期的には費用が増えても、10年から20年の期間で考えると負担が軽くなる場合もあれば、十分な効果が得られない場合もあります。
重要なのは、従来の作業方法を変えないことを前提にするのではなく、人口減少後の労働力と費用負担に合わせて、作業内容そのものを再設計することです。これは墓地だけでなく、自治会や地域の共同施設を維持する際にも共通する考え方です。
10.個別墓を永久に承継する前提も検討対象になる
従来型の個別墓では、家族や親族が長期間にわたって墓所を承継することを想定している場合があります。しかし、将来の承継者や管理費の負担者が確保できない場合まで、同じ方式を無期限に継続することが適切かどうかは、個々の家庭と墓地経営者が検討すべき問題です。
例えば、1,000区画を管理する墓地で、将来的に利用世帯が減少した場合を考えます。通路、排水設備、樹木、共用施設などの維持費があまり減らなければ、残された利用世帯に費用負担が集中する可能性があります。これは墓地の管理対象が一定期間残り続ける一方、費用負担者が減少することによって生じる問題です。
この場合、個別墓を続けるほか、一定期間は個別に安置し、その後に合葬する仕組みなども選択肢になります。ただし、期間終了後に遺骨をどのように取り扱うかは、あらかじめ契約内容や施設の利用条件で明確にしておく必要があります。また、既存の墓地を変更する場合には、使用者や権利者との調整、改葬手続き、施設整備などが必要になるため、一方的に移行できるものではありません。
実際に、千葉市では少子高齢化や核家族化に伴う墓地需要の変化を踏まえ、平和公園に合葬式樹木葬墓地を整備し、2023年度から供給を開始しています。承継者がいない人や、子どもへの承継を希望しない人などに対して、従来型の個別墓とは異なる選択肢を提供するものです。
また、大阪府岸和田市では、合葬式墓地の整備基本計画において、将来の利用需要を期間別に推計し、一定期間の個別安置後に合葬する仕組みなどを検討しています。こうした事例は、墓地政策を現在の利用状況だけでなく、将来の人口や需要を考慮して設計する方法が実際に存在することを示しています。
ただし、合葬式墓地を整備している自治体があるという事実だけで、従来型墓地が今後維持できなくなると結論づけることはできません。個別墓を維持する方法と、承継者を必要としない方式を用意する方法は、必ずしも対立するものではなく、利用者の事情に応じて併存することが可能です。
11.寺院についても宗教活動と施設管理を区別する必要がある
菩提寺の維持についても、墓地管理と同様に人口構造の変化を考慮する必要があります。寺院には、法要や宗教儀礼などの宗教活動に加え、本堂や庫裏の管理、境内整備、墓地管理、文化財の保存、地域行事への関与など、さまざまな機能があります。どの機能を担っているかは寺院によって異なりますが、活動の種類が多いほど維持に必要な費用や労働力も多様になります。
寺院の年間維持費を単純化すれば、建物維持費、境内管理費、墓地管理費、宗教活動費、事務費、その他の費用の合計として考えられます。これらの費用には、利用者数や活動回数に応じて変化するものと、建物や敷地を維持する限り一定程度発生するものがあります。
例えば、年間維持費が120万円で、これを100世帯が均等に負担していると仮定すれば、一世帯当たりの年間負担は1万2,000円です。費用が変わらないまま負担世帯が60世帯に減れば2万円、25世帯になれば4万8,000円となります。これは実際の寺院の収支を示すものではありませんが、固定費が残る一方で負担者が減少すれば、一世帯当たりの負担が増えるという構造を説明しています。
もちろん、寺院の財務状況は檀家数だけで決まるわけではありません。宗教活動に伴う収入、寄付、資産の状況、施設の規模、修繕積立、管理方法などによって維持可能性は大きく異なります。また、檀家数が減少しても、施設の共同利用や管理方法の見直しなどによって支出を削減できる場合があります。
そのため、人口減少率や檀家数の変化だけから、特定の寺院が何年後に存続できなくなると予測することは適切ではありません。実際の維持可能性を判断するには、収入構成、固定費、建物の修繕需要、管理体制などを把握する必要があります。
また、寺院は単なる施設管理事業者ではなく、信仰や宗教活動を行う宗教法人である場合があります。墓地管理の合理化を検討する際にも、宗教活動の自主性や檀家との関係を尊重し、墓地管理に必要な費用と宗教活動を支える費用を区別して考えることが重要です。
12.今後30年間を三つの段階に分けて考える
人口減少地域における墓地や寺院の維持管理方式は、一度に大きく変更する必要はありません。むしろ、現在の状況を把握し、将来の承継や費用負担を確認しながら、段階的に見直していく方法が現実的です。
第一段階となる今後10年程度は、現状の把握と承継情報の確認を中心に進める期間と考えられます。墓地区画数、実際に管理されている区画数、使用者の年齢構成、承継予定者の有無、連絡可能な親族、年間管理費、共同作業の回数、延べ作業時間、参加者の年齢構成などを整理します。寺院についても、可能な範囲で施設維持費や管理体制を把握し、現行方式がどの程度の人数と費用によって支えられているのかを明らかにすることが重要です。
第二段階となる10年後から20年後にかけては、必要に応じて省力化や管理方式の見直しを進める期間と考えられます。防草対策、機械化、業者委託、共同管理、作業回数の適正化などを検討するとともに、承継が難しい利用者に対しては合葬墓や納骨施設などの選択肢を示すことが考えられます。既存墓地の面積を段階的に縮小する場合には、使用者の権利や遺骨の取扱い、改葬手続きなどに十分な配慮が必要です。
第三段階となる20年後から30年後にかけては、それまでの人口変化や利用状況を踏まえ、維持可能な規模と管理体制への移行を検討する期間となります。個別墓を維持できる場合には継続し、従来方式が難しくなった場合には、共同管理や別の納骨形態への移行などを選択できるようにすることが考えられます。
ただし、この10年ごとの三段階は、科学的に最適な期間として実証されたものではなく、長期計画を整理するための一つの例です。すでに承継者がいない墓地や、施設の老朽化が進んでいる寺院では、もっと早い対応が必要になる場合があります。反対に、十分な管理体制や財務基盤がある場合には、現行方式を長期間維持できる可能性もあります。
したがって、30年後に向けた計画は、単に時間の経過に応じて進めるのではなく、実際の管理状況や費用負担の変化に応じて見直すことが重要です。
13.金銭負担と労働負担を分けて考える
今後の地域共同作業で重要になるのが、作業に参加できない人をどのように扱うかという問題です。高齢者、障害のある人、遠隔地に住む人、介護や育児を担う人、仕事の都合で参加できない人など、共同作業に参加できない理由はさまざまです。参加できないことを、そのまま地域への協力意思がないことと判断する方式では、公平性や持続可能性を確保することが難しくなる場合があります。
地域維持の負担は、金銭負担と労働負担に分けて考えることができます。作業できる人が一定の労働を提供し、作業できない人は合意された範囲で費用を負担する方法や、身体的、経済的な事情によって両方が難しい人には減免制度を設ける方法などが考えられます。
ただし、金銭負担と労働負担は、そのまま単純に合計できるものではありません。両者を比較するには、作業時間、作業内容、必要な技能、委託費用などを考慮する必要があります。また、労働に代わる金銭負担を設ける場合には、利用者や会員の契約、規約、合意形成、費用の使途などを確認することが必要です。
寺院の場合には、墓地管理のための費用と、宗教活動への寄付や護持会費などが必ずしも同じ法的性質を持つわけではありません。そのため、作業に参加しない人へ一律に追加負担を求められると考えるのではなく、個々の制度や規約に即して整理する必要があります。
重要なのは、全員が同じ方法で協力することだけを公平と考えるのではなく、それぞれの事情を踏まえて維持に必要な負担を分担できる仕組みを検討することです。人口減少と高齢化が進む地域では、参加方法の柔軟性が共同管理を継続するための重要な条件になる可能性があります。
14.すべてを民間委託すれば解決するわけでもない
共同作業の担い手が減少した場合、墓地の清掃や除草、樹木管理などを業者へ委託する方法があります。これは住民の身体的負担や時間的負担を減らす一つの選択肢ですが、維持管理そのものが不要になるわけではありません。住民が提供していた労働を、事業者への支払いによって確保する方式へ変更することになります。
委託費用には、人件費、移動費、機械設備費、資材費、廃棄物の処分費、管理経費、事業者の利益などが含まれます。人口の少ない地域や交通条件の悪い地域では、移動距離が長いことや作業量が小規模であることによって、委託費用が割高になる可能性もあります。
また、地域の事業者側も人手不足や高齢化に直面している場合があり、将来にわたって同じ費用や条件で作業を引き受けてもらえる保証はありません。業者委託を長期的な解決策とするには、費用だけでなく、作業品質、継続性、緊急時の対応、事業者の確保可能性なども検討する必要があります。
一方で、複数の墓地や寺院が同じ業者へ作業をまとめて依頼すれば、移動費や設備費を効率化できる可能性があります。ただし、その効果は墓地の位置関係や作業内容、委託契約の条件によって異なるため、実際の見積もりと作業実績によって判断する必要があります。
民間委託の導入は、労働負担を金銭負担へ置き換える選択であり、必ずしも総負担の削減を意味しません。したがって、住民による共同作業、機械化、部分的な委託、全面委託などを比較し、地域の条件に適した組み合わせを検討することが現実的です。
15.合葬墓への移行にも長期的な管理問題は残る
合葬墓や納骨堂には、個別墓と比較して管理面積を小さくできる場合があり、承継者を必要としない利用条件を設定できる施設もあります。このため、親族が少ない人や、子どもに墓地管理の負担を残したくない人などにとって、有効な選択肢になる場合があります。
しかし、合葬墓や納骨堂も、施設そのものの管理が不要になるわけではありません。建設費、日常管理費、修繕費、設備更新費などが必要であり、長期間にわたって施設を維持する管理主体が存在しなければなりません。永代供養や承継不要という名称で提供される場合でも、施設の維持管理が永久に無条件で保証されるという意味に受け取るべきではなく、契約内容と運営体制を確認する必要があります。
特に、将来の利用需要が想定より少なかった場合には、施設の建設費や維持費を回収することが難しくなる可能性があります。反対に、利用希望者が想定より多ければ、施設容量や管理体制の不足が問題になることもあります。
また、合葬した遺骨は、施設の方式によって個別に取り出すことができない場合があります。家族の宗教観や追悼の方法、将来の改葬可能性などについて、事前の理解と合意が重要になります。
合葬墓への移行は、個々の家庭に分散していた管理負担を、一定の施設と管理主体へ集約する方法と考えることができます。そのため、家族単位の管理負担を減らせる可能性はありますが、管理問題そのものがなくなるわけではありません。
16.必要なのは一律の墓じまい推進ではなく選択肢の整備
人口減少地域の将来対策を、墓じまいを増やす政策と理解するのは適切ではありません。個別墓を大切にしたい家庭があり、承継者や費用負担者が存在し、適切な管理を継続できるのであれば、その方式を維持することに問題はありません。
一方で、承継者がいない、親族が遠隔地に住んでいる、管理費の負担が難しい、身体的な理由で墓地管理ができないといった家庭まで、従来と同じ方法を求めることには限界があります。家族構成や生活環境が異なるにもかかわらず、管理方法だけを一律にすることが、将来の管理不全につながる可能性もあります。
そこで重要になるのは、個別墓を継続する方法に加え、一定期間の個別安置後に合葬する方法、生前に改葬する方法、墓地経営者や業者の管理サービスを利用する方法など、複数の選択肢を用意することです。
ただし、選択肢が存在していても、費用が高額であったり、利用条件に該当しなかったり、家族間の合意が得られなかったりすれば、実際には利用できない場合があります。また、墓地使用契約や宗教上の取扱いによって、希望する変更が認められない場合もあります。
そのため、選択肢の整備には、施設の新設だけでなく、利用条件の明確化、費用の比較、手続きの説明、事前相談、管理責任の整理なども含めて考える必要があります。従来の墓を維持したい人と、管理方式を変更したい人のどちらか一方を優先するのではなく、異なる事情に対応できる制度を検討することが望まれます。
17.30年後から逆算すると現在の世代が担う役割が見えてくる
墓地や寺院の維持管理には、世代交代と施設の寿命が異なる時間の長さで進行するという特徴があります。現在60歳の人は30年後には90歳となり、現在30歳の人も60歳になります。現在は比較的若いと考えられている世代でも、2050年代には地域の高齢化した住民の一員になっている可能性があります。
例えば、現在70歳代の人が、自分たちが作業できなくなったら50歳代に引き継げばよいと考えていたとしても、その50歳代は20年後には70歳代になります。次の世代へ同じ作業を引き継ぐ方式を繰り返すだけでは、人口減少が続く地域で長期的に成立するとは限りません。
ただし、将来の管理体制は現在の年齢構成だけで決まるわけではありません。移住者の増加、地域外親族の協力、技術の進歩、管理方法の変更などによって、維持可能性が改善する場合もあります。したがって、将来について過度に悲観する必要はありませんが、現在の方式が自動的に次世代へ継承されると仮定することにも根拠はありません。
墓地の整備や改葬、寺院施設の修繕には、意思決定から実施まで相応の期間が必要になることがあります。利用者や親族の合意形成、費用の準備、法律上の手続きなどを考慮すると、問題が顕在化してから対応するより、余裕のある段階で将来の管理方法を検討しておく方が選択肢を確保しやすくなります。
次世代に同じ仕事を引き継いでもらうことだけを考えるのではなく、次世代が引き継ぐ仕事そのものを減らすという発想が重要になります。
18.地域で確認しておきたい数字と統計上の限界
人口減少地域の墓地管理について将来像を検討するには、地域全体の人口推計だけでなく、墓地ごとの実態を把握する必要があります。少なくとも、現在の墓地区画数、実際に管理されている区画数、使用者の年齢構成、承継予定者の確認状況、共同作業の参加人数、年間作業時間、年間管理費、施設の修繕需要などを把握することが重要です。
例えば、現在200区画が管理されていて、そのうち承継予定者を確認できる区画が100区画だった場合、承継予定者確認率は50%となります。この指標は、承継予定者を確認できた区画数を、現在の管理区画数で割って求める独自の指標であり、公的に統一された統計指標ではありません。
ただし、承継予定者確認率が50%だからといって、残りの50%が将来無縁墓になると結論づけることはできません。承継予定者が確認できていない区画でも、後に承継者が見つかる可能性があり、承継者が確認できている区画でも、管理意思や経済的事情によって継続が難しくなる可能性があります。
そこで、承継予定者の有無だけでなく、実際の承継意思、管理方法、居住地、費用負担の見通しなども確認することが望まれます。個人情報の取得や利用に当たっては、必要な目的を明確にし、適切な取扱いを行うことが前提となります。
共同作業についても、単に参加人数を数えるだけでは十分ではありません。年間100時間の作業が必要な墓地であっても、参加者がどの程度の時間を提供できるか、必要な技能を持っているか、作業が特定の季節に集中するかによって、実際の維持可能性は異なります。
数量的には、年齢階級ごとの参加者数と一人当たりの年間提供可能時間を掛け合わせ、それに業者委託で確保できる作業時間を加えることで、年間の作業供給能力を推計できます。その値を年間必要作業時間と比較すれば、労働時間の面から維持管理が成立する可能性を検討できます。ただし、単に時間数が足りているだけでなく、作業内容に適した技能や安全性が確保されていることも必要です。
寺院については、収入と支出の両面から維持可能性を評価する必要があります。檀家数が減少しても、管理方法の合理化や収入構成の変化によって維持できる場合がある一方、檀家数が維持されていても、大規模修繕などによって財務上の問題が生じる場合があります。
このように、人口減少と墓地管理の関係を評価するには、人口、労働、費用、施設、承継、管理意思を分けて考える必要があります。地域全体の高齢化率や単独世帯割合から、個々の墓地の承継不能率や寺院の経営状態を直接推計することは、統計学的にも適切ではありません。
また、現時点の公的資料だけでは、全国の護持会の作業参加者数、檀家の平均年齢、墓の承継予定者の割合、寺院ごとの財務状況などを統一的に把握することは困難です。そのため、「地方寺院の何%が30年以内に存続できなくなる」「墓地の何%が無縁墓になる」といった予測を、現在の人口統計だけから断定することはできません。
国立社会保障・人口問題研究所の将来推計は、墓地管理の担い手を直接推計したものではありません。また、総務省の無縁墳墓調査は現時点での行政課題を示すものであり、将来の無縁墓発生率を予測したものではありません。公的統計が示している事実と、そこから考えられる将来の可能性を明確に区別することが、科学的な分析では重要になります。
現実的な結論~墓を残すことと管理方式を残すことは同じではない
人口減少地域における墓地、菩提寺、護持会の問題は、単なる墓じまいの問題ではありません。家族と地域住民が共同で支えてきた維持管理の仕組みを、人口構造が変化する社会でどのように持続させるかという問題です。
これまで、家が墓を持ち、子が承継し、檀家として寺院を支え、地域住民が共同作業を行うという仕組みが成立していた地域でも、今後30年間にわたって同じ人口構造や家族関係が続くわけではありません。特に、管理対象があまり減らない一方で、作業に参加できる人数や費用負担者が減少する場合には、残された人の負担が増える可能性があります。
しかし、人口が減るからといって、直ちに墓や寺院をなくす必要があるわけでもありません。個別墓を継続できる家庭もあれば、共同管理や外注によって維持できる墓地もあります。寺院についても、宗教活動の在り方や施設規模、財務状況、管理方式によって将来の維持可能性は異なります。
重要なのは、故人を追悼すること、遺骨を適切に管理すること、寺院が宗教活動を続けること、墓地を清掃すること、墓石を一家ごとに管理すること、地域住民が無償で共同作業をすることを、すべて一つの仕組みとして考えないことです。これらのうち何を残す必要があり、そのためにどの作業を続け、どの負担を減らせるのかを分けて検討することで、人口減少後にも維持できる方法が見えてくる可能性があります。
現実的な対応としては、まず墓地区画数、承継状況、管理費、作業時間などの実態を把握し、将来の労働力と費用負担を検討することが必要です。そのうえで、省力化、共同管理、部分的な外注、承継者を必要としない墓地形態などを比較し、それぞれの地域や家庭の事情に応じた選択肢を整備することが望まれます。
また、維持管理方式の変更は、費用の問題だけでなく、墓地使用権、祭祀承継、改葬手続き、墓石の所有権、宗教活動の自主性などにも関係します。したがって、管理の効率化を目的としていても、法律上の権利や宗教的な価値観を軽視することは適切ではありません。必要なものを残すためには、制度上の条件と利用者の意思を尊重しながら、時間をかけて合意形成を進める必要があります。
今後30年間の人口構造を考えるとき、従来の管理方式が維持できないと決めつけることにも、何も変えなくても維持できると仮定することにも、十分な根拠はありません。必要なのは、人口推計を出発点として、墓地や寺院ごとの実態を把握し、維持可能性を数量的、経済的、制度的に検証することです。
そして、将来の担い手がいなくなってから対応を始めるのではなく、現在の利用者や管理者が活動できるうちに、承継情報の確認や管理方法の見直しを進めておくことが重要です。早い段階で状況を把握しておけば、従来方式を維持する場合にも、別の方式へ移行する場合にも、より多くの選択肢を確保できます。
人口減少社会で必要なのは、次世代に対して「今までどおり続けてほしい」と求めることだけではありません。次世代が無理なく維持できるところまで、現在の世代が仕組みを見直しておくことです。
それは墓や寺院を否定することではなく、人口が減った後にも大切なものを残すための再設計と考えることができます。